鹿児島市でホテルに泊まった人に課す宿泊税の導入について、鹿児島市の検討委員会は10日、1人1泊200円の「一律定額制」を導入する報告書を下鶴市長に提出しました。

鹿児島市は、観光に充てる新たな財源として宿泊税の検討を進めていて、有識者や観光関係者で作る検討委員会で7月から議論を重ねてきました。

10日は、検討委員会の石塚孔信委員長が下鶴市長に報告書を手渡しました。

鹿児島市・下鶴市長
「観光客に魅力ある街を作っていく。そのための新たな施策を展開するには財源としての宿泊税が非常に重要である」

報告書では、鹿児島市内に宿泊する人1人に対して1泊200円の宿泊税を課し、修学旅行生や引率者は免除することが明記されています。

また、報告書には「観光客を増やすための直接的な事業に活用してほしい」など、具体的な委員の意見も盛り込まれました。

鹿児島市宿泊税検討委員会・石塚孔信委員長
「(宿泊税導入を)市民に理解してもらわないといけない。(宿泊税導入を)実施することで鹿児島の観光がよりよくなることが前提」

鹿児島市は、導入時期を含めて年度内に方針を固めることにしていて、1人1泊200円の宿泊税を導入した場合、年間約8億円の税収を見込んでいます。

こちらは宿泊税について、鹿児島市が導入する方向の「一律定額制」をすでに取り入れている九州内の自治体です。

福岡県、北九州市、そして熊本市の3つで、いずれも一律200円と、鹿児島市の検討委員会が打ち出したのと同額となっています。

鹿児島テレビ
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