地震関連の補助金をめぐり、宮城県職員への口利きの見返りに現金50万円を受け取った罪に問われ、一審、二審ともに有罪判決を受けた元県議会議員が最高裁に上告しました。

上告したのは、元宮城県議会議員の仁田和廣被告(75)です。

仁田被告は、2021年4月から2022年1月にかけ、福島県沖地震で被害を受けた塩釜市の水産加工会社の当時の社長から、申請した通りの補助金が交付されるよう県職員に働きかけた見返りとして現金50万円を受け取った罪に問われています。

裁判の中で、仁田被告は「現金はお礼として受け取った政治献金で、報酬ではない」と無罪を主張していましたが、今年6月、仙台地裁は、懲役2年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡し、二審の仙台高裁も仁田被告の控訴を棄却しました。

元県議会議員 仁田和廣被告
「行政府と司法府が組んで、私をいじめにかかった。立法府に対して行政府と司法府が一緒になって取り扱った、これは大変な問題だと思う」

最高裁への上告は12月3日付けです。

仙台放送
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