立憲民主党の安住幹事長は10日、政府が提出した補正予算案について「原案のままでは賛成できない」と断言した。
安住氏は会見の中で、一般会計の総額が約18兆3千億円となる補正予算案について、「確かに物価高対策が盛り込まれているが、不十分で、緊要ではない予算の基金が多すぎる」と指摘した。
そのうえで、共同提出に向けて公明党と協議を進めている補正予算案の組み替え動議について、「複数の政党になるか単独になるか、まだ分からない」としつつ、11日に提出する考えを示した。
組み替え動議の内容については、「必要でない予算は削除し、逆に必要な中低所得者に対する手当を積み増し、なおかつ11兆円の国債発行は多すぎるので、大幅に削れるような案にしたい」と強調した。
また、日本維新の会の馬場前代表が、衆院議員の定数削減法案が成立しない場合の衆院解散・総選挙に言及したことについて、「勇ましいことを言うのは結構だが、権限を持っているのは自民党だ。自民党が本当にそんな覚悟でやってきているのであれば、もっと政界の緊張感は違う」と指摘した。
さらに、「自分の言ったことが通らない少数政党が、まるで脅しのようなことを言うのはちょっといただけない。私も普段、態度が悪いと言われるが、そちらの方がよほど態度が悪いのではないか」と皮肉った。