おしゃれの目印にもなっているが、洗濯するとよじれてしまうことも多い。

そのまま乾くと、はいているうちに不自然に色落ちしてしまうので、洗濯後にまだ濡れている状態のうちに、手でしっかり伸ばしてから干すのがお勧めだ。

耳(セルビッジ)は伸ばしてから干す(特集班撮影)
耳(セルビッジ)は伸ばしてから干す(特集班撮影)

「それでも乾いた時にまだよじれているようなら、霧吹きなどで湿らせ、当て布して低温のアイロンをかければしっかり伸ばせます」

汚れも色も落としたい場合は?

デニムは色が薄くなるまであせても味わい深い。

色があせたデニムも味わい深い(イメージ)
色があせたデニムも味わい深い(イメージ)

色落ちを気にせずしっかり汚れを落としたい人もいると思うが、その際は“色を残したまま”の洗濯時とほぼ真逆の方法でやってほしい。

「洗濯槽に入れる際に裏返すまでは一緒です。ただ、洗いジワを付けたくない場合以外はネットには入れないでください。洗浄力の強い粉洗剤を入れ、洗濯機の“普通モード”や“自動モード”で洗ってください」

ネットに入れずに洗う場合は、他の衣類と絡みやすいので単品洗いが基本だ。

漂白剤や蛍光増白剤が入った洗剤などは、デニムの色が一気に抜けたり不自然に変化したりしてしまうので使用は避けてほしい。

干し方などは色落ちさせたくない場合と一緒だ。

染み付いた汚れは漬け置きで取る

最後に、色落ちさせたくないために何カ月も洗っていないデニムがある場合はどうしたらいいのか。これまで指摘したように、汚れが深く染み付いている可能性が高い。

「普通の洗濯では不十分なので、“漬け置き”してから洗濯しなければなりません」

まず洗面器や浴槽にぬるま湯を溜め、水量に適した液体洗剤を入れて泡立つまで混ぜる。

デニムを裏返して入れ、そのまま30分から1時間ほど漬け置きし汚れを浮かせる。

そのあとは自分の好みに合わせて、先ほど紹介した“色を残したい”と“しっかり汚れを落としたい”のどちらかの工程で洗ってほしい。

はいていくほど自分の身体に合った色合いに育つデニム。長く愛用するためにも、適した洗い方を知っておくことは大切だ。

神崎健輔さん
神崎健輔さん

神崎健輔(かんざき・けんすけ)
28歳で脱サラ後、現在は実家の老舗クリーニング店「白洋社」部長、IT企業の株式会社「クラスタス」CTO、全国どこからでも受注が可能な宅配ネットクリーニングサービス「Nexcy」を開発しCTOを務める。「クリーニング師」の国家資格を持ち、「洗濯ハカセ」として家庭でもできる洗濯・シミ抜き術を発信する洗濯のプロフェッショナル。

プライムオンライン特集班
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