国会では9日から、総額18兆円を超える補正予算案の本格的な審議が予算委員会でスタートしました。
ところが9日朝の高市首相は、胸に手を当て着席すると、目をぱちぱち。
8日夜から続く地震対応に疲れた様子も。
中国軍の戦闘機による自衛隊機へのレーダー照射について、小泉防衛相は「こうした(中国軍機の)レーダーの照射は航空機の安全な飛行に必要な範囲を超える危険な行為であり、通常、自衛隊では行うことのないアンプロフェッショナルな行為であります」と、中国側の行為はアンプロフェッショナル、“不適切な行為”と強調しました。
一方、高市首相は自身の台湾有事を巡る答弁をきっかけに悪化する日中関係について「日中間の様々な対話を行うことに日本側はオープンでございます。状況を注視し、適切に対応していきます」と述べました。
地震の対応などで疲労の色を見せていた高市首相でしたが、高市首相が愛用するかばんやペンなどを買い求める、いわゆる“サナ活”について問われると、笑顔で答えました。
自民党・島尻議員:
若い世代が“サナ活”という形で応援をしている。
高市首相:
いわゆる「サナ活」の話は聞いています。私が持っているカバンとかピンクのペンとか、たくさん買っている方もいると聞いているのですが、こと洋服に関してはそんなにたくさん持っているわけではないので、けっこうプレッシャーにもなっております。若い方々が政治に興味を持っていただくきっかけになるのであればうれしい。
午後には野党が質問に立ち、高市首相の経済対策について追及しました。
立憲民主党・本庄政調会長:
中低所得者への現金給付はなぜ実施されないのか、理由を教えてください。
高市首相:
今般拡充を予定している重点支援地方交付金を活用して、様々な物価高対策を講じることで必要な支援を行うこととしている。
また、高市首相は拡充する重点支援地方交付金の使い道について…。
高市首相:
自治体によってはクーポンかもしれない。電子マネー、ポイントかもしれない。そしてまた、農水大臣が大好きなおこめ券かもしれない。それぞれの地域の実情に応じて取り組んでいただけるように、私どもの考え方で予算をつくった。
立憲民主党・山岡議員:
おこめ券が大好きな農水大臣とご紹介があった。特定の業界とのつながりを優先していると疑われても仕方ないのではないか。
鈴木農水相:
私自身はお米が大好きですから、おこめ券の存在を承知していたし、そのもの(おこめ券)とは何なのかを含め、農水省として質問が多かったので説明した。
立憲民主党・岡田議員:
おこめ券を出した場合、いつごろ国民の手に届くのか見通しは?
鈴木農水相:
現行のおこめ券を活用したいという自治体もある。国会会期中に補正予算案が成立すれば、12月下旬には自治体に順次、券を発送できるよう印刷を含め、関係者間で最大限努力している。
補正予算案の審議は10日も続きます。