70cmの津波を観測した岩手・久慈市では水道管が損傷する被害がありました。
現場から、FNN取材団・井上智晶アナウンサーが中継でお伝えします。
久慈市門前地区の漏水があった現場では先ほど、9日午後3時ごろに復旧作業が完了しました。
ただ、今も周りには水たまりが残っていて、このあたり一帯が水につかったことがわかります。
久慈市では震度5弱を観測し、地震の影響で水道管が損傷したため、道路に水が漏れ出して周辺の5世帯で一時断水しました。
このほか、県北部の軽米町と一戸町でも水道管や配管が破損して、あわせて60戸以上の断水が発生したということです。
住民は、「(水が)ぐわーっと流れてきて、結構な量が流れてました」などと話していました。
また今回、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が初めて発表され、県民からは「今回で初めて知った」、「あらためて備えの意識を高めたい」などといった戸惑いの声が聞かれました。
――漁業や港湾施設などの被害は?
久慈市の担当者が調べたところ、漁港施設への被害はなく、魚市場での競りも9日は通常通り行われたということです。
ただ、久慈市漁協が力を入れているギンザケの養殖についてはまだ調査中で、被害の有無はわかっていないということです。