青森・八戸市で最大震度6強を観測した地震では、これまでに35人がけがをするなど各地で被害が広がっています。
むつ市にある商業施設の前から、FNN取材団・藤野宏樹記者が中継でお伝えします。
こちらでは朝から断続的に雪が降り続いていて、手がかじかむほどの寒さとなっています。
むつ市は8日夜、震度5強の揺れに襲われ、市内の3300世帯余りに避難指示が出されていましたが、午前7時過ぎに解除されています。
さらに8日夜の揺れで、かつて商業施設が入っていた建物の外壁が落下し、道路をふさいでいます。
外壁がさらに落下するおそれがあることから、市と警察は、この建物の前の道路を約50メートルにわたって通行止めにし、歩行者と車両は迂回(うかい)するよう案内をしています。
通行止めの解除の見通しは立っていません。
むつ市によりますと、この外壁の落下によるけが人はいないということです。
むつ市では、こちらの現場を含む10カ所以上で建物が損壊する被害が確認されていますが、市民からの相談は現在も続いていて、被害件数は今後、さらに増える見通しです。
むつ市は被害の全容の把握に向け、9日朝から職員による現地調査を始めています。
また罹災(りさい)証明書の発行もなるべく早く始めたいとしています。
──生活への影響は?
被害は限定的ですが、スーパーやガソリンスタンドが混雑して物がなくなるといったこともなく、地域の人たちの行動は非常に落ち着いています。
──学校などの被害状況は?
むつ市では9日、20校あるすべての小・中学校を休校にし、校舎や通学路の被害を確認していました。
被害がなかったことから、10日から授業を再開することにしています。