佐賀市が小学校4年生以上の放課後児童クラブの申し込みを受け付けず、待機児童数を実際より少なく報告していた問題で、市は来年度から全学年を対象に申し込みを受け付けると明らかにしました。
この問題は佐賀市の約半数の校区で場所や支援員などが確保できない場合に、
4年生以上の放課後児童クラブの申し込みを受け付けず、全学年が受け入れ対象と
なった2015年からの約11年間、待機児童数を実際より少なく報告していたものです。
9日の佐賀市議会の一般質問でこども未来部の大久保雅人部長は「保護者の手続きの負担を考えて受け付けてこなかった。全国統計の結果に影響があったことは否めない」とした上で、来年度からは全学年の申し込みを受け付けると説明しました。
【大久保雅人部長】
「高学年の受け付けを実施していなかった校区におきましても高学年の利用ニーズはあると認識しておりまして今後はこれらの皆様のフォローをしていく必要があると考えております」
佐賀市は2つの小学校の敷地内に仮設の児童クラブを整備するため関連する予算案を市議会に提出していて、再来年4月に市内の全ての校区で全学年の完全受け入れを目指すとしています。