8日午後11時15分頃に青森・八戸市で震度6強を観測する地震があり、総務省消防庁によると9日午前6時時点でこの地震によるケガ人は、北海道で7人、青森県で20人のあわせて27人に上っている。死者や行方不明者の報告はない。

また、青森市では住宅火災が1件発生した。重要施設の被害は現時点で報告されていない。

地震発生直後には北海道太平洋沿岸中部、青森県太平洋沿岸、岩手県に津波注意報が発表され、8日午後11時23分には津波警報に切り替えられたが、9日午前2時45分には注意報に切り替えられた。気象庁は9日午前6時20分ごろ、津波注意報を約7時間ぶりに全て解除した。

気象庁と内閣府は合同で記者会見を開き、北海道から三陸沖にかけて別の大規模な地震が起きる可能性が普段より高まっているとして、北海道・三陸沖後発地震注意情報を初めて発表した。

対象となるのは北海道から千葉県までの182の市町村で、政府は今後1週間程度、地震や津波に備えて家でもすぐに逃げられるような服装で過ごし、防寒具の備えを行ったり、非常用の食料などを手元に置いたりするなどの防災対応をとるよう求めている。

一方で、実際に巨大地震が起きるのは注意情報が100回発表されても、そのうち1回程度で、過度な買いだめ、偽情報や誤情報の拡散などを行わないよう呼びかけている。また、事前の避難などは呼びかけないことにしている。

プライムオンライン編集部
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