立憲民主党の野田代表は5日の記者会見で、自民党と日本維新の会が成立を目指している衆院議員の定数削減法案について問われ、「賛否云々ではなくやり方が奇異」と述べた上で、選挙制度改革に関して野党内などから中選挙区制を復活させる案が出てきていることに触れ、自身は「中選挙区制については極めて慎重」だとの考えを示した。
中選挙区制をめぐっては、定数削減も含めて議論される選挙制度改革の一環として、国民民主党が複数の候補者名を書ける連記制での中選挙区制導入案を発表し、参政党も導入に前向きな考えを示している。
こうした状況の中、自身が初当選した1993年の衆院選で中選挙区制を経験している野田代表は、中選挙区の短所として「明らかにお金がかかったし、雑事の競争があまりにも大きすぎた」と指摘。「戻すのはいくらなんでも。前の制度に戻すのがいいとは決して思わない」と語った。