岩手県北上市の路上で12月2日、市内の男子中学生が36歳の男性を刺し殺人未遂の疑いで逮捕された事件で、男子中学生は、自宅から刃物を持ち出し犯行に及んでいたことが捜査関係者への取材でわかりました。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、北上市に住む市立中学校3年の15歳の男子生徒です。

男子生徒は2日午前2時半ごろ、北上市黒沢尻の路上で、殺害する目的で釜石市に住む36歳の会社員の男性の背中を刃物で刺した疑いが持たれています。

男性は大けがをして病院に運ばれましたが、命に別条はありませんでした。

捜査関係者によりますと、男子生徒は自宅にあった刃物を持ち出した上で、徒歩で現場に向かい犯行に及んだということです。

男性の背中には複数の刺し傷があり、男子生徒も指などに軽いけがをしました。

また警察は事件後、男子生徒の自宅から犯行に使われたとみられる刃物を押収したということです。

県警によりますと、北上署管内では2025年、少年グループなどによる犯罪行為が相次ぎ、10月末時点で刑法に定められた犯罪を犯した少年は27人(14歳以上20歳未満)と、2024年の同じ時期の約7倍となっています。
また、補導件数も2024年を44件上回る68件に上っています。

警察では引き続き、事件のいきさつや動機を慎重に調べています。

岩手めんこいテレビ
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