今年度、富山県内で初めて南砺平高校で導入された生徒の「全国募集」について、県は、他の県立高校でも導入を検討する考えを示しました。
これは4日の県議会一般質問で自民党議員会の藤井大輔県議の質問に対し、廣島教育長が答えたものです。
*県教育委員会 廣島伸一教育長
「全国募集は、現在の高校の活性化、魅力化を迅速に進める観点から対象校の拡大の検討も必要と考える」
今年度南砺平高校で導入した全国募集では6人の生徒が入学し、県内出身の生徒からは価値観や視野が広がったなどの意見が上がるなど、一定の成果が得られたとしています。
県はこの実績を踏まえ、全国募集の対象校を拡大したい考えで、意欲のある自治体から県外生徒の受け入れ環境の整備について意見を聞くなどして、検討を進めるということです。
また、戦後80年の節目にあたり富山市選出の議員や富山大空襲を語り継ぐ会などから要望があった戦災資料の常設展示について、有賀厚生部長は速やかに協議会を設置し、具体的な検討を行うと述べました。
*県厚生部 有賀玲子部長
「戦争の体験や記憶、戦災資料を未来に向けて次の世代にどのように引き継いでいくのか具体的な検討を始めていく」