富山県高岡市福岡町では9月末に地域唯一のスーパーが改築工事で休業したため、買い物に困る人が増えていました。
そうしたいわゆる買い物弱者を救おうというプロジェクトが始まりました。
このプロジェクトは地域の声に応え、自民党福岡支部が企画し、食品スーパーのアルビスと福岡交通の協力を得て始まりました。
ジャンボタクシーで登録した人の自宅に迎えに行き、近隣のアルビスの店舗に送迎するもので、一度に9人まで乗ることができ、一日3便、月4回運行されます。
初日の4日は先月免許を返納し、買い物に困っていたという70代の女性一人が利用し、自宅からおよそ7キロのアルビス小矢部店で野菜や魚、総菜などを購入していました。
*利用者は
「休みの日は子どもがいるので、平日はいないので買い物に行けない。1年(営業)できないと言われてどうしようかと思ったが、このサービスができて本当にに助かる」
福岡地区では地域唯一のスーパーのアルビスが入った商業施設「ショッピングプラザタピス」が改築工事に入ったため、9月下旬からおよそ1年間休業することになりました。
今回のプロジェクトは完全予約制で月額7000円ですが、今回利用した女性の場合、自宅から普通車のタクシーを利用すると片道3300円かかるということで、経済的にも負担が減ります。
自民党福岡支部によるとプロジェクトに協賛する企業や団体などを募集し、基金が集まれば、利用料も下げていきたいとしています。
*福岡交通 島崎充史社長
「冬になって足元が悪くなるので、免許を返納した方などは(登録者の)余裕はあるのでぜひ利用してほしい」
買い物プロジェクトは福岡地区に住む人が対象で、月ごとに30人まで登録が可能だということで、現在も登録者を募集しています。