列島に襲来した今シーズン最強寒波。
この最強寒波の影響で、各地で初雪ラッシュにもなりましたが、警報級の大雪に見舞われる地域も。
秋田市では、吹雪で視界が不良となる「ホワイトアウト」が発生。
同じ秋田・横手市では25cmの積雪を観測しました。
さらに激しい吹雪に見舞われたのは福島・猪苗代町。
畑は“真っ白な世界”へと変わってしまいました。
カメラのレンズは強風にあおられた雪の結晶が付着し、一瞬にして何も見えなくなってしまいました。
最強寒波は関東の人気観光地にも大雪をもたらしました。
一時、大雪警報が出された栃木・日光市。
観光名所の中禅寺湖では、吹雪に見舞われていました。
この吹雪で、観光客が集まるフォトスポットは人がまばら。
冷たい強風が吹き付け、撮影どころではありません。
中禅寺湖付近の道路は凍結。
さらに、凍結した坂道が上れなくなった車も。
「イット!」スタッフも協力して何とか坂の上まで車を動かしますが…この雪では上ることが難しく、徐々にゆっくりと、バックで下がっていました。
この「想定外の大雪」によって、住民が雪かきに追われる姿も。
地元住民からは「ここまで(雪が)積もるのは今年初めて。この時期になると(雪かき)が来るなと思うので覚悟してます」といった声が聞かれました。
中禅寺湖に向かう途中のいろは坂では、シャーベット状の路面で至るところで立ち往生が起きていました。
さらに、取材中にはバスの事故に遭遇。
雪の影響によって路上で立ち往生していた車と走行中のバスが接触。
この事故でけが人はおらず、観光客は別のバスに乗り換えて目的地へと無事に向かったといいます。
一方、人気の温泉地、群馬県の草津では朝から雪がちらつき、いつにも増して湯気がモクモクと立ち上っていました。
積雪が9cmに達し、気温は氷点下6.6度まで下がり、今シーズン一番の冷え込みとなりました。
さらに日中、温泉街を襲ったのは強風でした。
積もった雪が強風で吹き上げられ、歩くのもままならない状態に。
3人組の観光客は、全員で腕を組む転倒対策を講じていました。
観光客は「怖いです。転んだら終わり。冬用のショートブーツを履いてきた。思っていたよりも積もっていたので」と話しました。
列島各地を襲った最強寒波による大雪は、4日夜遅くから5日午前に再びピークを迎える見込みで、東北や関東北部、北陸などでさらに積雪が増える恐れがあります。