山口・宇部市の広範囲で起きたガス漏れで4日午後、ガス会社が会見を開き謝罪しました。
朝起きたら、キッチンに異変があったという女性。
ガスの元栓から、知らぬ間に火が噴き出していたといいます。
住人:
水浸しなので土足で…。
消火のため、部屋の中はフローリングの床が水浸しに。
ガスコンロの壁には、焼け焦げた跡。
そして、床にも焼けた跡が残っています。
蛍光灯は垂れ下がり、先端が完全に溶けています。
住人:
ここから火が出ていました。
記者:
普段なら火が上がる場所じゃないですよね。
住人:
物音で起きて来てみたら10cmくらいの火が出ていて、ヤバイとなって、どんどん火が消しても消しても、ここから明るい火が出てくる感じだった。まさか閉めている栓から火が上がっていると思ってないから。
消火剤を使っても火は消えず、指をやけどしました。
消防に連絡し、消火にいたりました。
火災の原因は、山口・宇部市の広い範囲で4日朝発生した“ガス漏れ”です。
警察によると、宇部市内で午前6時ごろから、「コンロの辺りからガスが漏れた」などの通報が60件以上寄せられ、市内では22件の火災が発生しています。
こちらの住宅でも、ガス漏れによる火災がありました。
住人:
ここから火が出た。元栓を閉めていたのにガスが出て燃えたんです。(Q.火はどのあたりまで出たか?)このへんですね。ここ(元栓)から出るのは考えられない。
午前6時過ぎ、鍋で米を炊こうとした男性がガスコンロに着火。
すると、30cmほどの火柱が突然上がり、周りの布などに引火、天井まで焼けました。
水をかけても火はおさまらず、家の外にあるガスの元栓を閉めると、ようやく鎮火したといいます。
火災の影響で部屋中がすすだらけになりましたが、男性にけがはありませんでした。
市内の広い範囲で起きた、突然のガス漏れ。
4日午後、ガスを供給する会社が会見を開きました。
ガスを供給する山口合同ガスの会見:
お客さんには大変ご迷惑をお掛けし、おわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。かなり深刻な問題だと思います。
「山口合同ガス」によると午前4時ごろ、宇部支店の管内で、ガスの圧力異常が発生。
ガス漏れの通報が相次ぎ、二次被害を防ぐため、ガス会社は午前9時半、宇部市内の約1万2000世帯へのガス供給を停止しました。
ガス会社は復旧の見通しについて「全体復旧の見込みは現在調査中でして、何日からと正確にこの場で申し上げられないことは心苦しい」としました。
突然の大規模なガス漏れ。
国内最多882万件の契約数の東京ガスでも起きる恐れはあるのでしょうか。
元東京消防庁警防部長・佐藤康雄氏:
(東京ガスでは)365日24時間対応でコントロールしていますので、早急にセンターの方でバルブを閉めることがありますので、それほど心配されなくてもいいんじゃないかなと思う。