安倍元首相銃撃事件で殺人などの罪に問われている山上徹也被告(45)が、法廷で安倍元首相の妻・昭恵さんや家族に対して謝罪の言葉を口にしました。
山上徹也被告は、これまでの被告人質問で「安倍元首相が旧統一教会と政治の関わりの中心にいると思った」などと話していましたが、4日の公判で安倍元首相の妻・昭恵さんに言葉があるか問われると、「安倍昭恵さんや家族には何の恨みもありませんので、3年半つらい思いをされた」「弁解の余地はありません」「非常に申し訳ないことをしたと思っています」と淡々と話しました。
そして裁判長に、命を奪うことへの葛藤はなかったのか問われると、「統一教会や中心人物に対して、道徳感情を超えてしまい(銃を)作ったが、それが安倍元首相に向かって安倍元首相が殺害されないといけなかったことは間違いだった」と話しました。
被告人質問は4日で終了し、裁判は12月18日に結審し、2026年1月21日に判決が言い渡される予定です。