「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から42年前の1983年12月4日、本州四国連絡橋、尾道―今治ルートのうち、向島と因島を結ぶ「因島大橋」が完成し、一般通行が始まりました。
因島大橋は1977年に着工し、総事業費675億円をかけて完成した長さ1270メートルの吊り橋で当時は東洋一の長さでした。
この日は、午前0時から一般の通行が始まりましたが、東洋一の吊り橋をひと目見ようと朝早くから岡山や福山方面からマイカーがどっと繰り出しました。
因島大橋の上は駐停車禁止になっていますが、ほとんどの車が停車して橋をバックに記念写真を撮影。
また、2階建ての構造になっていて自動車専用道の下にあるも大勢の市民で賑わい、訪れた人たちは因島大橋を歩いてわたり、布刈瀬戸の景観を楽しんでいました。
この橋の完成によって因島は因島大橋と尾道大橋の2つの橋を通じて本土と直結することとなり、島の経済や観光に大きな影響をもたらしました。
(メモ)
現在、世界一の吊り橋はトルコの「1915チャナッカレ橋」。世界2位で日本一は「明石海峡大橋」。因島大橋は現在、世界70位、日本8位。1985年に「大鳴門橋」ができるまで日本一だったということです。