4日は、全国的に気温が下がり、日本海側を中心に雪が降り続けています。

一晩で雪が積もったという山形県西川町は、「隠れ豪雪地帯日本一のまち」で、気象庁の観測ポイントがなく、県から委託され旅館が積雪量を毎朝計測しています。3日は0センチでしたが、4日の取材時点では、45センチほど積もっていました。

片平敦気象予報士が今後の見通しと注意点について解説しました。

■全国で冷え込み、6割の地点で今季最低気温を記録

「雪のピークは過ぎたようですが、特に北日本の方では、5日にかけても続きそうです。何より今年の冬はまだ始まったばかりです。これから先も雪になる日がありそうなので、くれぐれも体に気をつけて作業などをしていただきたい」と片平気象予報士は注意を呼びかけます。

4日朝は、各地で気温が5度を下回り、秋田県八幡平ではマイナス8度まで下がるなど、厳しい寒さとなりました。全国のおよそ6割の地点で今季最低気温を記録したといいます。

【片平敦気象予報士】「昼間も気温が上がらず、秋田の最高気温は2.8度にとどまりました。西日本や東日本の各地でも最高気温が10度を超えないところが多い状況です」

■空気の乾燥で火災リスク上昇、暖房器具の取り扱いに注意

太平洋側の地域では晴れ間も出ていますが、空気が非常に乾燥しているため火災に注意が必要です。

【片平敦気象予報士】「冬場は北風がピューピュー吹いて寒いなと思うことが多いですし、空気が乾いています。強風と乾燥が重なるのがこのタイミングです。

冬場は慣れてくると火の取り扱いにも慣れてきますが、寒くなり始めのタイミングは、まだ暖房器具の使い方に慣れていないとか、初めて使うということで故障していることもあります。

くれぐれも他人事だと思わずにしっかり点検をした上で、暖房器具を使っていただきたいです」

■日本海側では短時間で急激な積雪も

日本海側の雪も警戒が必要な状況が続いています。

片平気象予報士は「日本海を冬場の露天風呂と考えてください」と例え、「冬場の露天風呂はもうもうと湯気が上がる。あれが雪雲です」と説明します。

【片平敦気象予報士】「この時季はまだ日本海の海水温が高いため、雪雲がより発生しやすい状況です。

雪雲がかかってくるとその降る雪の量が多くなる。昨日の晩は雪がなかった場所でも、一晩であれだけ積もってしまうという急激な降り方になりかねない」

西日本の日本海側も雪が積もっているところが多く、兵庫県内でも10センチ以上、福井県の九頭竜では12センチの積雪を記録。各地で初雪となりました。

【片平敦気象予報士】「気象庁の観測によると、福島県の檜枝岐村では昨日の夜に0センチだった積雪が、4日午後1時の時点で55センチにまで達しました。わずか一晩で50センチ以上も積もったことになります」

■寒さはあと1〜2日続く見通し、来週も寒波の可能性

この寒さは、あと「1日2日は続く見通し」だと片平気象予報士は解説します。

【片平敦気象予報士】「実は今が寒気のピークなのですが、明日もまだ上空の寒気がしつこく残り、土曜日以降はだんだんと北に抜けていきます。ただ土曜の朝くらいまではまだまだ寒いというところも多くなります」

雪に関しても「あす=5日にかけても特に北日本や東日本の日本海側では雪が降り続く」とのことで、引き続き注意が必要です。

今後1週間の天気の予報です。

【片平敦気象予報士】「日本海側は来週にかけても雪や雨が降りやすい状況が続き、まだ冬のお天気が続きます。

今週末は寒さが少し落ち着きますが、来週の9日、10日頃にはまた寒さがやってくる見通しです。一方、太平洋側は週末は行楽日和となり、気温も少し高くなる見込みです。」

片平気象予報士は、暖房のタイマーをセットするなど対策を取るとともに、火の取り扱いには十分注意するよう呼びかけました。

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」 2025年12月4日放送)

関西テレビ
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