2022年に安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判はきょう=4日、予定では最後となる山上被告への被告人質問が行われています。
2022年に安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判はきょう=4日、予定では最後となる山上被告への被告人質問が行われています。
山上被告は裁判長からの質問に対し、「安倍元総理が殺害されないといけなかったのは、間違いだったなと思っております」と述べました。
■「人の命奪ってはいけないとわかっていたか?」に山上被告「その通りだと」
山上被告は被告人質問で、裁判長からまず「人の命を奪ってはいけないというのは分かっていたか?」と聞かれると、「その通りだと思います」と答え、続く質問に答えていきました。
【裁判長】「銃を作っている過程で人の命を奪ってはいけないというルールとの葛藤はなかったのでしょうか」
【山上被告】「統一教会というものに対して、統一教会の中心人物に対して、道徳感情を超えてしまったことで(銃を)作ったが、それが安倍元総理に向かったことに対し、安倍元総理が殺害されないといけなかったのは、間違いだったなと思っております」
【裁判長】「安倍元総理が『殺害されないといけなかった』と思っていて、それが間違いだったということか?」
【山上被告】「亡くなる可能性があるということを行ってしまったということだと思います」
■「安倍元総理が、全く関係なかったわけではないので」
【裁判長】「銃を作る過程において、銃を作る際には、統一教会の中心人物を襲おうと思っていましたか?」
【山上被告】「はい」
【裁判長】「安倍氏に向かったことと、人を死なせてはいけないというルールを超えてしまった部分、考えが切り替わることはなかったのか」
【山上被告】「わずかでも安倍元総理が、全く関係なかったわけではないので、切り替わることはなかった」
■きょう=4日の裁判では山上被告が初めて謝罪の言葉
きょう=4日の裁判では弁護側の質問に答える形で、山上被告は安倍元総理の妻・昭恵さんたちに向けて、初めて謝罪の言葉を述べていました。
【山上被告】「安倍昭恵さんをはじめ、首相のご家族には何の恨みもありませんので、殺害したことで3年半つらい思いをされてきたことは間違いない。
わたしも突然、肉親が亡くなるのは経験したことなので、弁解の余地はありません。非常に申し訳ないことをしたと思っています」