1936年のベルリンオリンピックに出場し、その後、太平洋戦争で戦死した八代市鏡町出身の谷口 睦生(たにぐちむつお)さんを顕彰する陸上記録会が先日、八代市でありました。
参加者たちは谷口さんの思いを継ぐように記録に挑戦しました。
1913年、旧八代郡鏡町に生まれた谷口さんは大学時代、全日本インターカレッジの陸上100メートルで優勝。
1936年にはベルリンオリンピックに日本代表として出場しましたが、その後、太平洋戦争で戦死しました。
今年の大会には未就学児から一般まで約150人が参加。
選手たちは、家族やチームメイトの声援を受けながら自己ベストを目指して走り抜けました。
【出場者】
「練習より腕がうまく振れたので良かった。目標は来年の全国大会出場」「後半はバテなかったが、タイムがついてこなかったので、そこが課題」
【鏡校区体育協会 西田 政孝 会長】
「(子供たちに)『谷口さんを知っているか』と聞いたら『知らない』というのもあって、(谷口さんのことを)広めていかないといけないと。陸上競技が楽しいことを子供たちに分かってほしい」
昭和初期の日本陸上競技〈短距離界の至宝〉と言われながらも戦地に散った谷口選手。
谷口選手の故郷では、後輩たちが思いを継ぐように練習に励んでいます。