熊本市が来年4月の開始を目指す学校給食費の無償化です。
大西市長は2日の市議会で「現在、国の制度設計が示されるのを待っている状況で具体的な準備に着手できず困惑している」と述べました。
2日の熊本市議会。
田中 敦朗 議員が学校給食の無償化の検討状況について質問しました。
無償化については国も来年度からの実施の方針を示しています。
【熊本市 大西 一史 市長】
「国に対して全国どこの自治体でも格差なく取り組めるよう必要な財源の全額を確保し自治体の超過分が発生しない制度の構築を要望してきた。しかし、現在に至るまで国の制度設計が示されていないため具体的な準備に着手できず困惑している」
熊本市が目指す無償化の対象は熊本市立の小・中学校、特別支援学校の合わせて約6万人で年間約35億円が必要とされています。
(小学校約22億、中学校約13億)
熊本市は来年4月の開始を目指しプロジェクトチームを立ち上げ財源や実施時期について協議を続けてきましたが、現在までに国の制度設計が示されておらず足踏みが続いています。
【熊本市 大西市長】
「タイトなスケジュールの中で考えざるを得ないということで非常に困惑している、と。国も義務教育課程の中では責任をもって対応を考えていただきたい。自治体も努力しながら実現に向け頑張りたい」
熊本市は来年度当初予算に計上したい考えですが先行きは不透明です。