東京ガスは2日、グループ内のDXやAI=人工知能推進の取り組み事例を共有するイベント「TGXフォーラム」を開催した。

去年は対面とオンラインで約7000人の社員が参加したが、8回目を迎えた今年、初めて報道陣に公開された。

今回は発表事例のうち、半分ほどが生成AIに関連するものとなっていて、グループ全体や業務ごとで具体例をあげた説明がされた。

電力の売買にAIを導入した事例では、2021年から内製開発が進んでいて、電力価格の予測精度を向上させ、収益を増やすことにつなげているという。

東京ガスは2018年にDX推進の部署を新設したほか、2023年には、AIを活用し、脱炭素化に向けて効率的なエネルギー利用などをサポートするブランドを立ち上げている。

東京ガスの清水精太CDOは、はやくから取り組むことによる「データの蓄積」が重要だと話し、「継続的にデータを取り続けていくことで、他社との差分を常に維持し、情報の非対称性で利益を上げてていきたい」と強調した。

今後はAIにより図面作成を自動化するなど、2030年にはGX・DX領域で500億円の利益を出すことを目標にしている。

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