三重県津市美杉町の山あいに佇む「ラーメン山」は、開店前から行列ができる人気店です。鶏の旨味を凝縮した清湯スープの塩ラーメンに加え、平日20食限定のまぐろ丼も評判で、この“最強セット”を求め遠方からも客が集まります。
■京都からも通う常連が絶賛する“唯一無二の塩ラーメン”
名古屋から車で約2時間。三重の西の端、奈良県との県境にある山に囲まれた津市美杉町。山あいにポツンと佇む「ラーメン山」には、開店前から多くの人が集まります。

京都から週1で通う常連客:
「自宅から2時間。京都と大阪でもこういう塩ラーメンってなかなかない。ダシがよくきいている」
2023年にオープンした「ラーメン山」では、古民家を改装した開放的な空間で、手間暇かけて作るこだわりの「塩ラーメン」(1000円)が味わえます。

店主:
「清湯(ちんたん)スープ。あまり温度を上げずに炊きながら、脂も全部取ってしまう」
鶏ガラを低温で6時間以上煮込んだ清湯スープは、雑味がなくスッキリした口当たりながら、鶏の旨味が凝縮した唯一無二の味わいです。

客:
「あっさりでシンプルなんですが、ダシがきいていておいしい」
別の客:
「あっさりで、スープが全然しつこくない」
■名店「ラーメン河」直伝…“塩ラーメン×まぐろ丼”の名物セット
塩ラーメン目当ての客が多い一方で、朝イチから行列ができるもう1つの理由が、平日20食限定の「まぐろ丼」です。

客:
「前回はちょうど売り切れちゃって。リベンジで」
別の客:
「まぐろ丼が売り切れる可能性があるので早めに来た」
店主:
「ラーメンより、まぐろ丼狙いのお客さんの方が多い」

仕入れたマグロの塊を豪快にダイスカットし、赤身もトロもたっぷり。「塩ラーメン まぐろ丼セット」(1500円)は、実質500円でまぐろ丼が食べられる超お値打ちメニューです。
客:
「漬け丼が濃くて、ラーメンがあっさりでちょうどいい」
別の客:
「バランスがいい。豚骨だったらまた違う」
この組み合わせが生まれた理由は。
店主:
「師匠の『ラーメン河』で教わりました。バイクが趣味で、『河』はバイカーが集まる店で、行くようになって」

店主は奈良県の山あいにある人気店「ラーメン河」に惚れ込み、4年前に弟子入り。「河」が出していた“ラーメン+まぐろ丼”をリスペクトとして受け継いだといいます。

さらに美杉町で店を開いた理由は、バイカーが立ち寄りやすい立地だから。
バイカー:
「ツーリングで来るにはちょうどいい(場所)。気持ちいい」
別のバイカー:
「ラーメンを目的に行くツーリング“ラーツー”です」
「ラーメン山」は、“美味しい昼食と雄大な景色”を楽しめる「河」の魅力を受け継ぎ、この地で新たな一杯を届けています。
