名古屋市中区の「燕参上」は、看板のない、古びた外観の店舗ですが、連日行列ができる新潟県のご当地ラーメンが人気の店です。
■看板も小さく外壁はトタン板…行列ができるラーメン店「燕参上」
中区栄1丁目の「燕参上」は、看板などは一切なく、外観も銀色の薄いトタン板だけが貼られた店です。

店名も入口の扉の上の照明に、小さく書かれているだけです。
男性客:
最初来た時、正直分からんかったです、どこが店なんだって。
女性客:
何のお店か本当わからないもんね。
1年前にオープンし、初めての人は戸惑う外観ですが、行列はほぼ毎日できるといいます。

店内は常に満員です。

店で提供しているのは、新潟県のご当地ラーメン「燕三条ラーメン」です。

新潟県の中央に位置する「燕・三条エリア」発祥のラーメンで、煮干しペーストたっぷりで、魚介の出汁が効いた醤油ベースの超濃厚スープに…。

新潟の冬の寒さでも伸びない極太麺。
そして湯気が逃げないようにと豚の背脂でスープに蓋をした、寒い地域ならではのパンチが効いた“ご当地ラーメン”です。(新潟燕三条ラーメン 1050円)

男性客A:
すごく太麺で、スープも全部飲んじゃいました。初めてでしたが、おいしかったです。
男性客B:
僕は初めて新潟で(燕三条ラーメン)を食べた時にビックリして、もうファンになりましたね。きょうはもう100回目くらいですね。
女性客:
めっちゃおいしいです。
一緒にいた女性客:
めっちゃおいしいです。
男性のみならず女性も燕三条ラーメンに虜になっていました。
店主によると、超濃厚かつ個性派ラーメンであることに加え、名古屋で唯一の専門店ということもあり、リピーターが急増していて、行列が毎日できるといいます。
■わかりにくい外観は店主の「戦略」
外観がわかりにくいのは、店主の「戦略」でした。
燕参上の店主 大前斉さん:
ちょっと生意気な言い方すると、戦略です。大きな看板出すだけがPRじゃないと思っています。

看板などを一切出さず、意図的にわかりにくくすることで、店主は「逆に目立って印象に残りやすくなる」と考えています。
そして行列が加わったことで、より一層興味を引く“謎の店”になったといいます。

燕参上の店主 大前斉さん:
僕はラーメン屋さんの最大の看板は、行列だと思っているので。とにかく味は真っ当に作って、掴みは「何の店かはわからない」「だけどあそこなんか行列できているよね」「並んでみて行ってみたけどおいしかったよ」と気になってもらったらこっちのものです。あとは一歩踏み出す勇気を持っていただければ。
2024年12月12日放送
(東海テレビ)