犯人や行方不明者の捜索にあたる嘱託警察犬の審査会が宮崎市で開かれた。約40頭が参加し、足跡追及審査などで日ごろの訓練成果を発揮した。県警によると、2025年1月から10月までに、嘱託警察犬は78件の出動があったという。合格すると2026年4月からの1年間、県民の安全のために活躍する。

 約40頭が参加、捜索能力を披露

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宮崎市で開かれた来年度の嘱託警察犬審査会には、県内の一般家庭や民間の訓練所で飼育されている犬の中から、約40頭が参加した。

嘱託警察犬は、県警の要請を受けて犯人や行方不明者の捜索に出動する重要な役割を担う。

審査では、まず「足跡追及審査」が行われた。これは、においを手がかりに犯人や行方不明者が移動した経路をたどる能力を測るものだ。参加した犬たちは、見事ににおいをたどり、遺留品を嗅ぎ当てた。日ごろの訓練の成果を存分に披露したようだ。

 「賢いですよ」関係者の期待

参加した犬の飼育者は「毎日、朝昼晩練習している」と述べ、普段は優しい犬だが、現場では「しっかりにおいを嗅いで探してもらいたい」と期待を語った。

宮崎県警・鑑識課 甲斐育世課長補佐:
(審査を受ける犬たちは)賢いですよ。現場で活躍していただける警察犬の飼育に尽力していただきたい。

県警によると、2025年1月から10月までに、嘱託警察犬は犯人や行方不明者の捜索などで78件に出動している。審査で合格した嘱託警察犬の任期は、2026年4月から1年間となる。宮崎県民の安全と安心を守るため、日夜その能力を発揮することが期待される。

(テレビ宮崎)

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