プレスリリース配信元:株式会社ナビット
蟹の味が変わる仕組み
蟹は「同じ素材なのに、茹でる・蒸す・焼くでまったく別物になる」数少ない食材です。
その理由は、たんぱく質の変性温度・水分の移動・香り成分の揮発という3つの要素が絡むためです。
まず茹で蟹。沸騰した湯の中では、蟹のたんぱく質が一気に固まり、身がぷりっと仕上がります。ただし、旨味成分であるアミノ酸や核酸系の成分は水に溶け出しやすい。だから、茹でるとふっくらはするけれど「味が少し優しくなる」傾向があります。
蒸し蟹の場合は、湯に直接触れないため旨味が逃げにくく、蟹本来の甘みがそのまま残ります。さらに蒸気による加熱は熱の伝わり方が穏やかで、身が縮みにくい。結果として「濃厚さ」と「しっとり感」が最も出やすい調理法です。
焼き蟹では、加熱で水分が抜けるぶん身がぎゅっと締まり、旨味が濃縮します。加えて、表面に軽い焦げ目がつくことでメイラード反応が起こり、香ばしさが生まれる。味の密度と香りの強さでいえば、もっとも「濃い蟹」になるのが焼きです。
同じ蟹でも、どの要素を引き立てるかで味の個性が大きく変わる。蟹は“調理法で性格が変わる食材”と言われる理由がここにあります。
ナビットでは、全国の主婦を中心としたモニター会員1000人を対象に「蟹」についてのアンケートを実施しました。
・調査期間:2025年11月
・調査機関:株式会社ナビット
・調査対象:20代~80代の男女
・有効回答数:1000人
・調査方法:Web
好きな蟹の種類は意外とわかれている。
【調査】
一番好きな蟹の種類はどれですか?(対象:1,000人)

好きな蟹の種類についてのアンケートで1番多かった回答は、「タラバガニ」で29.4%でした。次に多かったのが「ズワイガニ」で14.7%、3番目に「毛ガニ」が10.6%と続く結果になりました。
蟹を頻繁に食べる人は少ない
【調査】
蟹を食べる機会はどのくらいありますか? (対象:1,000人)

蟹を食べる機会についてのアンケートでは、「特別な時だけ(旅行・贈答など)」が1番多く31.1%で、「年に数回ほど」が18.6%で続くという結果になりました。ちなみに筆者は年に1回程度食べます。
蟹はそのまま味わう
【調査】
蟹料理で一番好きな食べ方は?(対象:1,000人)

蟹料理で一番好きな食べ方についてのアンケートでは、「茹で蟹」が一番多く、46.4%と半分近くの方が選択しました。次が「焼き蟹」で10.7%、「カニクリームコロッケなどの洋食系」が9.9%と続く結果になりました。
蟹は身が詰まっているのが大切
【調査】
蟹を食べる際に重視するポイントは? (対象:1,000人)

蟹を食べる際に重視するポイントについては、「身の詰まり具合」が23.7%と一番多く回答を頂きました。2番目は「甘み・旨み」が20.6%、3番目は「鮮度」が16.9%と続いています。
栗の思い出は家族とセットで思い出す
今回は、「あなたにとって『蟹』といえば、どんな思い出やイメージがありますか?」という質問をフリー回答で実施しました。一部回答を原文ままピックアップしてみます。
「小さい頃、年末に家族一同が集まって、みんなで蟹を食べたことを思い出しました」
「以前は実家の母が市場で働いでいたので、いつも新鮮な蟹を送ってもらった。一人一匹食べていたのが懐かしいです。自分で買うことは滅多にない」
「子どものころ、手のひら2つ分くらいのサイズ普通の蟹を家で茹でて時々食べていた。初めてカニ味噌もなめてみたら時美味しくてそれを父に伝えたらとて喜んでくれた」
やはり蟹は特別な時に食べるものという印象が強い回答が多い印象でした。特に多くみられたのは子供のころの家族と食べたというような思い出が多いようです。あとは季節感に関することと手間がかかるのが嫌だというような意見が散見されました。
外国で食べられている“日本と違う蟹料理”
日本では茹で蟹や鍋、刺身など「素材を生かす」食べ方が中心ですが、海外では国ごとにまったく異なる蟹文化が育っています。
食べ方の違いは、そのまま「蟹に何を求めているか」の違いでもあります。
シンガポールの名物料理「チリクラブ」は、蟹を豪快にまるごと炒めてから、チリ・トマト・卵を合わせた濃厚ソースで煮込む料理。甘さと辛さのバランスが絶妙で、ソースをパンに浸して食べるのが本場流。日本の「蟹の繊細な旨味を味わう」感覚とは真逆の、ソースが主役の料理文化です。
アメリカ南部のルイジアナ州では「クラブボイル」が人気です。ズワイやダンジネスクラブを、大きな鍋にどっさり入れ、トウモロコシ・ジャガイモ・ソーセージと一緒にスパイスで煮込みます。袋に入れて豪快にテーブルへドン。家族や友人で、手づかみで食べる「イベント料理」として親しまれています。
フランスではワタリガニを使った「ビスク」が有名です。殻を炒めて香りと旨味を引き出し、野菜や白ワインと一緒に煮込んで漉したスープは、もはや蟹そのものというより「蟹の精髄」。素材の香りを抽出して料理に昇華するのがフランスらしいところです。
このように、国によって蟹の楽しみ方はまったく違います。
日本の「素材の甘さを生かす」文化、アジアの「調味料と融合させる」文化、欧米の「旨味を抽出する」文化と、同じ食材でありながら、土地ごとの価値観を映し出してくれるのが蟹の特徴と言えそうです。

「1000人アンケート」とは
「1000人アンケート」は、回答モニター付きのアンケートサービスです。回答モニターは主婦を中心とした全国63,400人のうちの1000人がアンケートにお答えします。カード決済のWebサービスですので、24時間365日稼働しており、ビジネスのスピード感を阻害しません。プリセットを使ったアシスト機能で始めての方でも簡単にアンケートが始められます。

1000人アンケートの特長
1.アシスト機能を使って設問を自分で編集
2. 全国63,400人の主婦層(20代~)が最短2日で回答
3. データレポートやテキストマイニングも対応(オプション)
4. カード決済なのでいつでもアンケート実施が可能
1000人アンケート価格表

ナビットの「1000人アンケート」是非ご利用ください!
★「1000人アンケート」詳細はこちら★
https://survey.navit-research.jp/
★「1000人アンケート」お申し込みはこちら★
https://survey.navit-research.jp/welcome/sign_up
【会社概要】
■会社名 株式会社ナビット
■代表者 代表取締役 福井泰代
■設 立 2001年1月
■所在地 東京都千代田区九段南1-5-5 九段サウスサイドスクエア8F
■TEL 03-5215-5713
■FAX 03-5215-5702
■URL https://www.navit-j.com/
■E-Mail webmaster@navit-j.com
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・クレジットと出典元のリンクを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「株式会社ナビット(データ活用なう)が実施した調査結果によると…
https://www.navit-j.com/media/?p=107752
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