スムーズに停留所から合流。
松江市が2025年度から実証実験を進める自動運転バス。
11月29日から市民向けの体験乗車が始まるのを前に、関係者向けの試乗会が行われました。
松江市・上定市長:
「利便性高く乗っていただける交通基盤として可能性を実証していきたい」
運転手不足の解消に向け、模索が続いています。
松江市のテクノアークしまね、姿を見せたのは自動運転バス。
松江市が通信大手・ソフトバンクや一畑バスなどと連携、実用化に向けた実証実験を2025年9月から進めています。
2027年度に市の中心部を走る路線などで特定の条件の下で無人走行が可能な「レベル4」を実現することを目指しています。
ソフトバンク鉄道事業推進部・山田哲也本部長:
「普段の自動運転もそうだが、新しい課題解決に向けて、より安全性を担保して進めている」
自動運転バスはすでに人を乗せずにテスト走行を行っていましたが、29日から市民向けの体験乗車が始まるのを前に、27日は関係者向けの試乗会です。
今後の実証運行では、松江市北陵町のテクノアークしまねと、くにびき道路を経由して、松江駅との間の約4.5キロを約50分かけて往復します。
緊急時に対応するため、運転手が乗車する「レベル2」での運転ですが、ハンドルは自動操作。
中心部のくにびき大橋でも、停留所からの合流はスムーズです。
試乗した上定市長は…。
松江市・上定市長:
「大変快適だった。テクノアークしまねを出てすぐの道は40キロも出ていた。自動運転が安定的に、安全に走行しているのが確認できた」
慢性的な運転手不足で、松江市では2024年度までの5年間に路線バスの運転手が約1割減少、バス路線の廃止や減便を余儀なくされています。
松江市・上定市長:
「運転手が不足している状況を打破していかないといけない。自動運転にまずは着手をして、実証実験から実際の安定運行までこれから道筋をつけていきたい」
未来の地域交通のカギを握る自動運転バス、乗車会は29日から12月14日までの7日間行われ、1日4便運行、誰でも乗車できますが、市のHPから予約が必要です。