富山湾で2016年に発見されたクリオネの新種に、今月学名がつけられました。その名も「クリオネ・ジャポニカ」。初めての日本海固有種でクリオネとしては5種目となります。

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今回「ジャポニカ」と名付けられたのは、2016年に富山大学の研究チームが発見したクリオネの新種です。海洋生態学を専門とする食品研究所の山﨑研究員らと8年かけて研究を続けてきました。

富山大学による会見(2017年)
富山大学による会見(2017年)

その研究によりますと、富山湾で見つかった個体は「足葉」と呼ばれる生殖に関わる器官がこれまで確認されている4種すべての個体と異なる形であることを発見し、新種であることをつきとめました。

「初の日本海固有種」であることから、山﨑研究員が「ジャポニカ」と名付けました。

「ジャポニカ」は日本海の水深およそ200メートルから1200メートル付近に生息し、その体長は他の種類より小さく5ミリほどです。

山﨑研究員によりますと、「富山湾は、クリオネの生態を研究するだけでなく、近年、世界的に問題視されている『海の酸性化』について調査できる貴重な環境」だということから今後も注目したいとしています。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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