香港の高層住宅で発生した大規模火災。
現在も279人と連絡が取れていません。
一体なぜここまで燃え広がってしまったのか。
当時の状況が明らかになってきました。
黒く焼け焦げた高層住宅。
建物からは黒い煙が上がり、部屋の中にはまだ赤い炎が確認できます。
26日夕方、香港北部で発生した大規模な火災。
現場となったのは高層住宅が密集し、約4000人が生活しているという団地です。
団地の住宅7棟に燃え広がった火災は夜通し消火活動が行われましたが、出火から丸一日がたった今も3棟の火が消し止められていません。
この火事で、これまでに消防士1人を含む44人が死亡。
また地元メディアによりますと、71人が病院に搬送され、うち17人が重体。
連絡が取れていない人が279人いるということです。
妻と連絡が取れないマンションの住人:
火災が起きたとき、妻に逃げなさいと伝えました。しかし部屋を出ると廊下も階段も煙が充満し真っ暗だったので、妻は仕方なく部屋に戻りました。
バチバチと音を立てながら崩れる足場。
この高層住宅では修繕工事が行われていて、足場には燃えやすい“竹”が使用されていました。
また、エレベーターホールの窓の外側が可燃性の発泡スチロールで覆われていたため、火災が急速に拡大した可能性があるということです。