山形大学発の企業と中国の企業が、ハイブリッド車に搭載する「半固体電池」の量産化技術を世界で初めて確立したと発表した。

山形大学の森下正典研究専任教授が開発した「半固体電池」は、次世代のリチウムイオン電池で使用される「電解液」を半固体化する技術を用いた電池。

電解液は高い温度下において引火・発火する可能性があり、これを半固体化することで従来のリチウムイオン電池に比べて安全性が大きく向上するほか、これまでの製造工程をそのまま使えるため、コストも抑えられる。

山形大学発の企業「BIH」と、技術提携する中国の電池メーカー「北京星川新能源電池科技」は、世界初となるハイブリッド車向けの半固体電池の開発に取り組み、2025年に量産化技術を確立したと発表した。

(北京星川新能源電池科技・岸田郁夫CTO兼副総経理)
「生産性を従来のまま維持できながら、半固体化で安全性も耐用できる温度も上がる。市場における競争力はすごくある」

半固体電池を搭載したハイブリッド車は、2026年春から中国の自動車メーカーが販売を開始するという。

さくらんぼテレビ
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