マンゴー農園を脅かす害虫をDNA検査で検出するシステムを開発した県内の学生たちによる研究チームが、世界最大級のバイオテクノロジー大会で金メダルを獲得しました。
沖縄科学技術大学院大学OISTと琉球大学、沖縄高専の学生による研究チーム『iGEMOkinawa』が開発したのは、マンゴーの葉や花などを食べるアザミウマを検出するシステム「MAMORI」です。
iGEMOkinawa 新城陽菜さん:
期待される効果としてはマンゴーの収穫量と品質の安定、農薬使用量の削減、早期発見による被害拡大の防止、そして沖縄農業の持続可能性向上があげられます
アザミウマには有害なものと無害なものの2種類いますが、肉眼では判別できないため、DNAが検査できるキットを設置して有害な個体を識別できる仕組みを開発しました。
この研究が10月、フランスのパリで開かれた世界最大級のバイオテクノロジーの大会で地域の農業を支援する価値の高いとりくみだと評価され金メダルを獲得しました。
iGEMOkinawa 新城陽菜さん:
現在アザミウマという害虫で大変悩まれている農家さんがいらっしゃると思いますが私たちのような科学技術で少しずつ改善してより良い未来を作っていけたらいいなと思います
学生たちはさらに研究を進め地域に貢献していきたいと意気込んでいました。