毎年5月に開催されている那覇ハーリーについて、那覇市は現在の那覇港新港ふ頭での開催が難しいとして、会場を変更する方針であることを明らかにしました。2026年のハーリー会場は年内にも発表することにしています。
那覇三大まつりのひとつ那覇ハーリーは、豊漁や航海の安全を祈願する伝統行事で、那覇港新港ふ頭を会場に開催されてきました。
市によりますと近年、港に入る船の大型化で取り扱うコンテナの数が増えていて、ハーリーの期間中、コンテナを移動する場所の確保が難しくなっているということです。
こうした状況を受けて、知念市長は26日の定例会見で「開催場所の移転は避けられない」と述べ、会場を変更する方針であることを明らかにしました。
知念覚 那覇市長:
(参加者は)当然いままでのところでやりたいというのが心情でしょう。でも厳しいところは厳しい。長期的に出来る場所はどの場所がいいのかをしっかり話し合いながら進めていきたいなと思っております
現時点で那覇軍港に面する那覇ふ頭が会場の候補にあげられていますが、2024年、市が実施した調査では、水深が浅く潮の流れによっては競漕に支障が出る可能性が指摘されています。
また、音楽ステージなどの催事場としては沖縄セルラースタジアム那覇が検討されていますが、ハーリー会場と距離があるため観客の動線が分散し、規模の縮小につながる懸念も出ています。
市は2026年の開催場所について年内にも発表します。