市街地へのクマの出没を防ごうと26日、秋田県能代市で、クマが隠れたり通り道になったりしやすい河川敷の樹木の伐採作業が行われました。

吉方桃花アナウンサー:
「こちらの河川敷では、クマ対策として木々を押し倒したり引き抜いたりする作業が行われています」

国土交通省能代河川国道事務所は、11月13日から能代市二ツ井町の米代川の河川敷で、重機を使った木の伐採作業を行っています。

26日は委託を受けた作業員が、重機2台を使って約1.3キロの区間に生えている樹木を伐採したり、踏み倒したりしていました。

河川敷はクマの通り道や隠れ家になりやすいことから、樹木を伐採することでクマを早期に発見したり、クマの移動範囲を狭める効果が期待されます。

26日に作業を行った現場の米代川対岸の仁鮒川原田地区では、10月19日に78歳の女性がクマに襲われる被害が発生したほか、河川敷周辺でもクマの目撃が相次ぎ、住民から樹木伐採の要望が出ていました。

また、11月14日に政府が「クマ被害対策パッケージ」を決定したことも踏まえて、能代河川国道事務所は今回作業を実施しました。

能代河川国道事務所・郡山秀樹副所長:
「今後も関係自治体と連携を図りながら、今回のパッケージに沿って実施していきたい。この取り組みがクマの早期発見、移動範囲を狭めることへの効果を期待している」

米代川の樹木の伐採作業は2割ほどにとどまっていて、能代河川国道事務所は今後も順次作業を進めるとともに、地域からの要望があればこのような活動に取り組んでいきたいとしています。

秋田テレビ
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