市街地への異常出没が続くクマ対策を支援するため、秋田県横手市で活動していた陸上自衛隊が活動を終えることになり、高橋大市長が26日、隊員たちの労をねぎらいました。

クマ被害が相次ぐ県内では、県の要望を受けて11月5日から陸上自衛隊第21普通科連隊に所属する隊員が、横手市や鹿角市など11の市町村でクマ対策の後方支援活動を行っています。

25日までに延べ659人の隊員が県内で活動し、駆除したクマの運搬作業などを行いました。

このうち横手市では、12日から隊員が箱わなの運搬作業やドローンによる情報収集などを行ってきました。

26日は横手市の高橋大市長が、市内で活動した20人の隊員を前にこれまでの活動をねぎらいました。

あいさつは非公開で行われましたが、高橋市長は自衛隊員に感謝の気持ちを伝えたということです。

横手市・高橋大市長:
「市民の皆さんは神出鬼没のクマの出没に大変不安を抱いている。自衛隊の本来の任務とは違うが、ヒトの力でいかんともし難い事態に住民に安心をもたらすもので、感謝しかない」

市街地へのクマの出没は今後も予想されることから、横手市では、自治体が公務員として雇う「ガバメントハンター」の体制整備などの対策を検討することにしています。

高橋大市長:
「山林を多く保有している自治体としては、クマはいるものと捉えて、狩猟免許などは率先して取得し、なんらかの事態には対応できるように人員を確保しておきたい」

県内での自衛隊による支援活動は11月いっぱい続きます。

秋田テレビ
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