クマが展示場から脱走し臨時休園が続いていた秋田市の大森山動物園が26日、5日ぶりに営業を再開しました。クマによる不安が続く中、徹底した対策が求められます。
26日午前9時に5日ぶりに営業を再開した秋田市の大森山動物園。
大森山動物園では21日、園内で飼育するツキノワグマ「ルビー」が展示場から脱走し、園内の100メートルほど離れた場所で捕獲されました。
飼育員が展示場の搬入口の扉の鍵をかけ忘れていたことが原因でした。
園では再発防止策として、展示場でのマニュアルに搬入口や作業用の扉の開け閉めの方法の記載がなかったため工程を明文化したほか、複数人で作業・確認などを行います。
26日は開園と同時に親子連れや観光客が訪れていました。
来園客:
「ニュースが出たので、ルビーが元気かなと思って会いにきた。おとなしい様子しか見たことがなかった。きょうは元気に歩きまわっているなという感じ。(脱走については)問題点が分かったので、今後このようなことがないようにしてもらえれば」
来園客:
「無事に再開できてよかった。興奮しなければクマはおとなしい生き物だと思う」
大森山動物園・本間弘生園長:
「今回の事態で皆さんにご心配をおかけしたことをおわび申し上げたい。きょうから再開ということで、今後も安心して楽しんでもらえる動物園を目指していくのでよろしくお願いします」
逃げ出したルビーにけがはなく、展示場の中でのんびりと過ごしている様子でした。
大森山動物園の年内の通常営業は11月30日までです。