巨大なアヒルのアート作品が大分県国東市に登場した。
浮かんでいるのは湯船ではなく、ため池だ。
国東市国東町の迫池に浮かぶ巨大な黄色いアヒル、その名は「ラバーダック」。
オレンジ色のくちばしにつぶらな瞳で、全長約11メートル、高さと幅はいずれも約10メートルにもなる。
オランダ人アーティストのフロレンティン・ホフマンさんの作品である。
現在開催中の『国東半島芸術文化祭』の一環として11月15日から展示されるのを前に、14日は設置作業が行われた。
自然豊かな国東に突如現れた巨大なアヒルに、通行人も驚いていた。
ーー女性
「感動しました。あまりの大きさに」
ーー男性
「思ったよりでかい。めっちゃでかい。1カ所だけでなく全部の池に入れてもらえるとみんなくる」
九州では初の展示
アヒルは「癒しを与えたい」という思いで世界各地で展示されていて、九州では今回の国東市が初めてとなる。
松井督治国東市長は「世界中で愛されるこの大きなアヒルに会いに来て、 国東半島芸術文化祭のさまざまなプログラムを体験してほしい」と述べた。
会場にはラバーダックのグッズも
翌日の15日と16日、九州では初めての展示となる巨大なアヒルのアート作品に早速多くの見物客が訪れた。
会場では、Tシャツや缶バッジなどのグッズも販売され賑わっていた。
2日間で約4600人の見物客
実行委員会によると15日と16日の2日間だけで県の内外から約4600人が訪れたという。
訪れた人からは「とても大きくてかわいくてびっくりした」「すごいの一言、来てよかった」と驚きや喜びの声が聞かれた。
また近くに住んでいるという人は「こういうものができてうれしい。国東のため池を生かして、これからもそういうふうに地元を盛り上げていければ」と話していた。
夜はライトアップも
展示は2025年11月30日までで土日や祝日は大分空港と会場を結ぶ無料送迎バスが運行される。また、夜間は午後8時までライトアップが行われ、昼とは違った表情も楽しめそうだ。

