岩手県盛岡市では2026年度以降のシティマラソンやゴムボート川下り大会など123の事業について見直しを進めています。
盛岡市は11月21日の市議会全員協議会で理由を示しましたが、議員からは「急すぎる」「丁寧に進めるべき」など厳しい声が相次ぎました。

盛岡市は財源の確保を目的に、イベントや市民サービスなど123の事業について見直しを検討していて、21日の市議会全員協議会で各事業の見直し理由を示しました。

このうち10月の大会で約7000人が参加した「いわて盛岡シティマラソン」については、「さんさ踊りなどと比べて交流人口拡大の費用対効果が低い」として、市の負担金(2025年度3500万円)を2027来年度以降全額削減することが検討されています。

また、夏の風物詩である「盛岡・北上川ゴムボート川下り大会」も、度重なる赤字の補填や職員の負担を理由に「継続は困難」としています。

市は早ければ2026年度の当初予算案に見直し結果を反映する方針ですが、議員からは厳しい声が相次ぎました。

太田隆司 市議
「既成事実をつくればそれで進んでいくかのような印象を持った。そういった意味でも非常に急ぎすぎでは」

兼平孝信 市議
「もうちょっと丁寧に各団体と(話し合って)、1年くらいかけてやっていかないと成し遂げられるものではない」

内舘茂市長は中期財政見通しを踏まえ、「現状のままでは5年後に財政調整基金がマイナスになる」と危機感を示し、今後の方針について明確な回答はしませんでした。

内舘茂市長
「市民の皆さんの話をよく聞き、今後しっかり判断をしていきたい」

市はこの事業見直しで約7億6000万円の削減効果を見込んでいて、2026年2月に最終的な見直し内容を決定する方針です。

岩手めんこいテレビ
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