東海地方を中心に展開するスーパーマーケットの「バロー」が21日、関東に初出店しました。
神奈川・横浜市港南区にオープンしたバロー。
入場制限が行われ、オープンから2時間以上が経過しても、行列ができていました。
正午前には、292台が止められる駐車場が満車になりました。
行列に並ぶ人たちは「いろいろ高くなってきているので、できれば安い物をと思って。お米や卵は高いなと思う。安いらしいので楽しみにしてきた」「安ければ安いほどありがたい。少しでも安ければ行く」「友達に聞いたら本当に安かったみたいで、豚肉がグラム98円とかウナギが1匹1000円とか」などと話します。
現在2府13県で249店舗を運営しているバロー。
並んでいる方に店内を撮影してきてもらいました。
黒毛和牛の希少部位が入った焼き肉セットは、通常価格の100g878円が何と半額。
毎日、市場で仕入れている鮮魚はマダイが1620円です。
メロンとシャインマスカット・イチゴが入った詰め合わせは2139円と旬や鮮度にこだわった商品がこの安さ。
一方で21日朝に発表された10月の消費者物価指数は2カ月連続で上昇幅が拡大。
生鮮食品を除く食料は7.2%上昇するなど、物価高による家計負担が続いています。
そんな物価高の中でオープンしたバロー。
買い物客は「すごく安い。3000円くらい(コメ)1袋。安くないですか?(他だと)買えない。4000円か5000円くらいする」「海鮮系がすごかった。カニとかいっぱい。品ぞろえが良かった」「1000円のうなぎと158円の卵と、1玉100円のキウイと半額だった肉。魚とか、すごくいっぱい生鮮が並んでたので、そういう店が(近くに)ないのでありがたい」「お米とかやっぱり手が出せないし、パンとか安かったのもありがたい。パンも今1個高い。(ここは)100円くらいで買えるパンが多い」と品ぞろえや値段に満足した様子でした。
できたてやおいしさにこだわっているパンや総菜なども人気で、パンは毎日店舗で焼いているそうです。
なぜ安く提供できるのでしょうか。
バローの広報担当者は「肉は自社工場で加工し、大量生産することで価格を抑えています。魚は市場とこまめに連絡を取り、大量に仕入れることで仕入れ値を下げています。それを販売価格に反映して、安く提供できています」と話します。
また、折り込みチラシを休止するなど、安く良い商品を提供するための経費削減をしているといいます。
オープン初日の21日は、取材中、行列が途切れることはありませんでした。
一方で、11月上旬には九州を中心に格安スーパーを展開するトライアルホールディングスが東京都内に初出店。
地方のお得なスーパーの関東進出が続いています。