政府は21日、新しい経済対策を閣議決定し、G20へと出発する前の高市首相自らが対策に盛り込んだ食料品の購入支援や電気ガス料金の補助などの物価高対策を強調しました。
国会記者会館から、フジテレビ政治部・高橋洵記者が中継でお伝えします。
高市首相は経済対策についての説明の中で、立憲民主党や公明党の名前をわざわざ挙げるなど、少数与党政権として野党への配慮をにじませる場面もありました。
高市首相は「公明党の幅広い所得層を対象とした迅速な支援を実施すべきとのご提言や、立憲民主党の物価高・食卓緊急支援金のご提言も踏まえ、重点支援地方交付金による支援のほか、子供1人2万円の物価高対応子育て応援手当0.4兆円を盛り込んだ」と述べた上で、21.3兆円規模となった経済対策の裏付けとなる補正予算についても「与野党の皆さまと真摯(しんし)に丁寧に議論することで何としても成立させたい」と述べ、野党との連携が重要だとの認識を強調しました。
こうした中、高市首相は21日午後、G20に出席するため南アフリカに出発しましたが、外交面でも自らの発言による日中関係の対立が懸案事項となっていて、その対応にも追われる形となりそうです。