新潟県内の企業が、取引先金融機関のネットバンキング担当を名乗る男に約1億9000万円をだまし取られる被害がありました。県警は自動音声を利用した『ボイスフィッシング詐欺』として捜査しています。

警察によりますと11月18日、被害にあった会社に取引先金融機関を名乗る自動音声の電話があり、「会社情報を長期間更新していないので取引を停止した」旨が通知されました。

会社の職員が自動音声に従って電話を操作したところ、金融機関のネットバンキング担当者を名乗る男と電話がつながり、「送信するメールのURLにアクセスして、会社情報を入力してほしい」などと指示され、届いたメールのURLからIDやパスワードを入力してログインし、電話で担当者の指示を受けながら会社情報の更新作業などを実施しました。

作業終了後に職員が会社の口座を確認したところ、現金計約1億9000万円が不正に送金されていたことがわかりました。

警察は、同じ日に同様の手口で被害にあった会社を複数確認していて、音声を利用した『ボイスフィッシング詐欺』として捜査を進めるとともに、注意を呼びかけています。

NST新潟総合テレビ
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