2023年の大会で不正な会計処理が発覚した松本マラソンについて、松本市(長野県)などでつくる実行委員会は、ランナーの参加や収支の改善が見込めないとして、終了する方針を決めました。

松本マラソン実行委員長・臥雲松本市長:
「松本市でフルマラソンを開催していくことは困難と判断して、松本マラソンは終了したいと考えています」

11月19日朝、開かれた松本マラソン実行委員会。委員長を務める松本市の臥雲市長は、大会終了の方針を示しました。

松本マラソンは2023年の大会で委託費の支払いの一部を翌年に回し、赤字を黒字に見せかける不正な会計処理が行われていたことが発覚しました。

第三者による検証委員会は「実行委員会のガバナンスの欠如が原因」などとする報告書をまとめ、市の担当職員が減給などの処分となり、市長も責任を取って給与を減額しました。

松本市は、2025年の大会を中止し、2026年以降について開催の可否を検討してきました。

その結果、近県の人気大会と重なり、ランナーの参加や収支の改善が見込めないこと、参加者が望むようなコース変更ができないこと、再発防止にむけた事務局の体制見直しによる職員の増員が難しいことなどを踏まえ、大会終了の方針を実行委員会に示し、異議なく了承されました。

11月20日、市議会に報告し、正式に決まります。

長野放送
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