離島に住む人たちの生活の利便性向上に向けてドローンで物資を届ける実証実験が19日南城市で行われました。

沖縄セルラーによる実証実験は大型ドローンを活用して食料品や飲料水、薬などの物資を離島に届けるものです。

南城市の知念岬公園から直線距離で6キロ離れた久高島に向けておよそ10キロの物資を載せてドローンを飛行させ、およそ8分で久高島に届けられました。

ドローンによる輸送では、コントローラーから発信する電波が届く約2キロまでしか飛行できませんが、今回の実証実験では携帯電話の電波を使用することで、飛行できる距離が長くなっています。

携帯電話の電波が受信できる環境にあればバッテリーの限界まで飛行することができるほか、飛行経路を事前にプログラムすることで人為的な操作ミスが防げることも期待されています。

沖縄セルラー ビジネス営業企画部 渡真利光訓さん:
我々沖縄セルラーが持っているモバイル通信・モバイルネットワークのLTEを活用した通信を使った運行となっていて、特に緊急時、すぐに何か必要な物があるというときにこういった技術を活用して即座に対応出来る環境が整えられると島の皆様の安心安全につなげられると思っています

実証実験にはコープ沖縄の担当者も訪れていて、実用化された際に離島や過疎地への物資の配送に活用したいと期待を寄せていました。

沖縄セルラーは実証実験を継続し、自治体や事業者などと連携して実用化を目指すとしています。

沖縄テレビ
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