南極観測船「しらせ」が19日午前、南極に向けて出港しました。
2025年は過去最多タイとなる10人の女性隊員が乗り込みました。
オレンジ色の船体が特徴の南極観測船「しらせ」が19日、隊員の家族など約500人に見送られながら、横須賀基地を出港し、南極に向けて出発しました。
岩瀬剛艦長以下約180名の隊員のうち、女性隊員は士官含め過去最多タイとなる10人が乗り込み、オーストラリアで南極観測隊を乗せて南極の昭和基地を目指します。
2026年1月7日に南極の昭和基地に到着する予定ですが、2025年は、昭和基地の周りに氷山があるなど、接岸が例年以上に難しく厳しい航海になるとみられています。
南極のトッテン氷河で地球温暖化と氷の融解の関係を調査するため、しらせは、オーストラリアと南極を2往復する予定です。
横須賀基地に戻るのは2026年4月後半で、見送る岸壁で長い別れに、涙で頬を濡らす家族の姿もありました。