米沢市小野川の甲子大黒天本山(きのえねだいこくてんほんざん)で、恒例の越年例大祭(えつねんれいたいさい)が行われた。訪れた人たちは新しい年の幸福を願った。
甲子大黒天本山の越年例大祭は、五穀豊穣への感謝と翌年の豊作を願い、江戸時代後期に始まったとされる伝統の祭りで、現在は毎年11月19日に行われている。
はじめに山伏による特別祈祷が行われ、古来から伝わるおのや宝剣を使った儀式と願文(がんもん)を読み上げて人々の幸福を祈願した。
そして最後は山伏が小づちを振りながら参拝者のもとをまわる“開運招福の儀式”。
小づちには、当たりくじつきの切り紙が入っていて、当たりを獲得した参拝者は「新年を前に縁起がいい」と喜んでいた。
(山形市から)
「今年は大きい病気もなく過ごせた。来年ももっと健康で元気で楽しくいられるように願った」
(山形市から)
「来年はもっといいことがあるように。戦争などがなく平和に暮らせますように。そんな気持ち」
この特別祈祷は午前と午後の2回行われ、あわせて約300人が大黒さまに新年の幸福を願ったという。