天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、訪問先のラオスで公式行事に臨まれました。

日本時間の18日午後4時、ラオスの首都ビエンチャンにある国家主席府に到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。

出迎えたパーニー国家副主席と握手を交わし、地元の子供から贈られたピンクの花束を笑顔で受け取られました。

肩掛けと「シン」と呼ばれる巻きスカートという、ラオスの民族衣装の正装に身を包まれた愛子さま。
儀仗兵が並ぶ中、パーニー副主席と並んで赤いカーペットの上をゆっくりと進み、最初の公式行事に臨まれました。

続いて、国家元首であるトンルン国家主席を表敬し、しっかりと握手を交わされた愛子さま。

愛子さまは「このたびは日本とラオスの外交関係樹立70周年の年にラオスを訪問することができたことを大変ありがたく思っております」と述べられました。

トンルン主席は陛下が皇太子だった時代から何度も面識があり、愛子さまは両陛下からのメッセージを主席に伝えられました。

ラオス政府からの招待を受けて、初めて外国を公式訪問された愛子さま。

17日夜、ビエンチャンのホテルに到着すると、訪問を歓迎し、愛子さまの幸せを祈るラオスの伝統的な踊りが披露されました。

愛子さまは出迎えた一人ひとりに、両手を合わせるラオス流のあいさつで感謝を伝えられました。

そして一夜が明け、最初の行事に臨まれた愛子さま。

両国の国旗を手にした多くの人が待ち構える中、まず訪問されたのは、フランスからの独立を記念して建てられた観光名所「凱旋門」。

クリーム色の七分丈のシャツにあずき色のパンツ姿の愛子さま。
門の真下で説明を受けると、天井画が描かれたアーチの部分をじっと見上げられる場面もありました。

そして、高さ約50メートルある塔の階段を上り、首都の市街地を一望できるバルコニーへ。
愛子さまは集まった人たちに手を振り、バルコニーからの眺望を楽しまれました。

訪問後、愛子さまは案内役の副市長らに対し、「凱旋門の歴史とビエンチャンの素晴らしい景色を一望することができて感銘を受けました」と述べられたということです。

ラオスに住む日本人は「おきれいで、うれしかった」「常ににこやかでいらっしゃるので、優しい雰囲気が出ていて、こちらとしてもうれしい」「(洋服の)色味とか、ラオスのお洋服に合わせられたのかな。すごくお似合いで、おきれいだなと」と話しました。

また、ラオスの人は「愛子さまが来られて光栄でうれしい。歓迎します」と話していました。

続いて愛子さまは、黄金の仏塔「タートルアン」を訪問されました。

近隣の4つの村の人たちが民族衣装で歓迎する中、到着された愛子さまは、先ほどとは装いが一変、ラオスの民族衣装の正装に身を包まれていました。

記念撮影の際には、ラオス側の関係者の「おきれいですね」との言葉に愛子さまが「ありがとうございます」と笑顔で答えられる場面もありました。

16世紀に建立された「タートルアン」。
大塔はラオスで最も格式の高い仏教建築で、天皇陛下も皇太子時代の2012年に訪問されています。

愛子さまは仏像の前に座ると、花かごを供え、ろうそくに自ら火をともし、両手を合わせて拝礼されました。

視察の際には、民族衣装着用について、「ラオスの伝統に触れ、人々の心を身近に感じることができてうれしいです」と伝えられたということです。

愛子さまは18日夜、国家副主席が主催する晩さん会に出席されます。
19日は日本語を学ぶ子供たちとの交流などが予定されています。

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