展示の一部リニューアルを目指している、長崎原爆資料館の運営審議会が19日に開かれ、設計案の中間報告がありました。

長崎原爆資料館は2026年度末の完成を目指し、展示の一部リニューアルを検討しています。

19日の運営審議会では、長崎市側が実施設計案の中間報告をし、人類初の核実験で使われた原子爆弾「ガジェット」の実物大模型を新たに展示することを明らかにしました。

AR=拡張現実を利用し、スマートフォンをかざすと原爆の炸裂の仕組みを知ることもできます。

このほか、小委員会で議論されていた解説パネルの原稿案が改めて示されました。

放射線の遺伝的影響についての「いずれの調査においても影響があるという結果は確認されていません」という内容に反発する声が上がりました。

平野 伸人 委員
「多くの被爆二世が亡くなったのは事実。こういう書き方は誤解を招く」

また、「南京事件」の記載に関しては一部の委員からは「事件は起きていない」と削除を求める意見もありました。

市は、2025年度中に実施設計を策定し、2026年の平和祈念式典後には工事に取りかかりたい考えです。

テレビ長崎
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