2022年に安倍元総理大臣を銃撃して殺害した罪に問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判で19日、妹の証人尋問が前日に続いて行われ、事件当日、叔父から電話があって「犯人は間違いなく兄だろうと思いました」と語りました。
また信者であるおば=母親の妹から、安倍元総理がメッセージを寄せた旧統一教会の関連団体の動画を見るように勧められたと明かしたほか、「選挙の時には支援もするよう言われたか?」という問いには「はい」と答えました。
■「間違いなく兄だろうと思いました」
事件当日について、弁護側から聞かれると山上被告の妹は次のように答えました。
【山上被告の妹】「おじから電話で、『犯人は山上徹也と聞かされた。間違いなく兄だろうと思いました」
またニュースで「兄が特定の団体に恨みがあって」という話をしているという内容を見た時に「特定の団体は統一教会だろうと確信しました」と説明しました。
■安倍元総理が教団の関連団体に寄せた動画 信者のおばに「素晴らしいから見て」
そして「安倍元総理と教団のつながりについて知っていたか」と聞かれると、信者であるおば=母親の妹から安倍元総理が教団の関連団体に寄せたメッセージ動画を見るよう勧められたと語りました。
(Q.安部元総理とのかかわりは知っていましたか?)
【山上被告の妹】「協賛しているような表紙をみたことがある。動画も『素晴らしいから見て』と勧められた」
(Q.母親の妹から?)
【山上被告の妹】「そう」
(Qおばからは選挙の時に支援してくれと頼まれた?
【山上被告の妹】「そう」
■「私たちは法的には被害者ではない。困っている人の窓口見つけられなかった」
そして弁護側「山上家の子供が事件を起こさない方法はあったと思いますか?」という質問には次のように答えました。
【山上被告の妹】「わたしたちは、法的に言えば、何の被害者でもありませんでした。親が(統一教会に)入ってしまって、困っている人の窓口を見つけられなかった。母も財産を献金したので、子供たちである自分が口出しできなかった」