2022年に安倍元総理大臣を銃撃して殺害した罪に問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判で19日、妹の証人尋問が前日に続いて行われ、母親との関係性について、中学生の頃に「『私のことをどうして愛してくれないの』と言ったら鼻で笑われた」と語りました。
■「私が2歳か3歳のころ、迷子になったとき、必死に探してくれたりしました」
山上被告の妹の証人尋問は19日、弁護側と検察側、そして弁護側が再び尋問して終了すると、裁判官による尋問が行われました。
まず裁判官が山上被告の妹に「生まれてから母親が入信するまでの関係について教えてください」と聞くと、「生まれてから教会に入るまでは幼くてあまり記憶がないです」と答えつつ、入信までのことを次のように説明しました。
【山上被告の妹】「私が2歳か3歳のころ、迷子になったとき、必死に探してくれたりしました」
さらに裁判官は母親との関係について聞きます。
(Q.小学生のころ、母から母親らしいことをされたエピソードと、一方で宗教活動で母親らしいことをされなかったエピソードなど覚えていますか?)
【山上被告の妹】「クリスマスか誕生日に、ケーキを一緒に焼きました。宗教活動では、発熱があっても出かけてしまったり、教会のことで頭がいっぱいで、私に対しかかわりが少なくなりました」
■「『私のことをどうして愛してくれないの?』と言ったら鼻で笑われた」
そして山上被告は小学生の頃の母親との仲については「悪くなかった」と語り、「母ももともと悪い人間ではないです。子どもなので母を求めていた」と説明しました。
その上で中学生以降、母親が信仰にのめりこんでいった様子を語りました。
【山上被告の妹】「(自分が)14歳の頃に祖父が亡くなってからは、母親と口論して、『私のことをどうして愛してくれないの?』と言ったら鼻で笑われた。
『壺とかを買わないでほしい』と言ったけど。苦しかった、つらかった」