福岡県田川市の松原保育園で園児への虐待が相次いでいた問題で、警察は19日、保育園に勤務していた20代の女を傷害などの疑いで逮捕しました。
傷害と暴行の疑いで逮捕されたのは、田川市の無職・中村麗奈容疑者（25）です。
警察によりますと、中村容疑者は今年7月23日、当時保育士として勤務していた田川市の松原保育園で、園児の顔などを複数回殴打し、首付近をつかんで後方に引っ張り転倒させるなどの暴行を加えた疑いです。
また8月4日には、保育園内で同じ園児の頭を拳で殴った上、顔を複数回平手打ちし、頭を手に持った紙箱などで複数回殴る暴行を加え、顔面打撲のケガをさせるなどした疑いも持たれています。
8月の事件後に、園側からの説明で事件を知った被害児童の父親が警察に被害届を提出し、園内の防犯カメラ捜査などから中村容疑者の逮捕に至りました。
調べに対し、中村容疑者は「私がしたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
中村容疑者は2021年から松原保育園に勤務していましたが、事件発覚後、8月6日付で懲戒免職となっています。
松原保育園をめぐっては、これまでに中村容疑者を含む保育士14人のうち10人が園児を殴ったり叩いたりなどする身体的な虐待行為を行っていたと県が認定しています。
警察は、ほかの保育士による今回と同様の行為も複数あるとみて捜査しています。
