高市総理の台湾有事に関する国会答弁をめぐり、反発する中国が日本への渡航自粛を呼びかける中、18日の富山上海便を利用した中国人観光客からは自粛要請を気にしてないとの声が多く聞かれました。

高市総理は今月、台湾有事は日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態になりうる」と国会で答弁しました。

これに中国が強く反発し、「日本で中国人への襲撃が増えている」などとし、日本への渡航自粛を呼びかけるなど、対抗措置を強めています。

二国間の緊張が高まる中、19日午後2時すぎに富山空港に到着した上海便で来日した中国人観光客は…。

*中国人観光客
「中国と日本は友達だと思っている」

Q(日中間の問題は)気にしていない?
*中国人観光客
「はい。いろいろ人によって考え方が違う。私は大丈夫だと思う」

Q日本への渡航自粛要請について
*中国人観光客
「特別大きな意味があるとは思っていない。日中政府双方、冷静になってほしい。政治問題の影響が一般市民に及ばないようにしてほしい」

県によりますと、中国政府が自粛を呼びかけた翌日、今月15日の上海から富山への便は、126席のうち108席が埋まっていて、19日の便も約100人ほどが乗っていたと見られます。

いまのところ日中間の問題は上海便の利用者数に大きく影響していないとみていて、今後の情勢を注視するとしています。

富山テレビ
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